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2019/10/08

秋の夜長のBGM

音映ブログ
10月に入り、夜風が微かに秋めいてまいりました。
皆様は秋の夜をどのようにお過ごしでしょうか。

私は先日仕事で某所へ向かった際、車を運転する事がありました。
長らく運転する機会が無かったこと、また夜中だったこともあり多少緊張したのですが、
その際、運転のお供として流したBGMが秋にぴったりだったのでご紹介します。

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普段ジャズを好んで聞く方にとっては、
ジャズピアニストのビル・エヴァンスはご存知かと思います。
新しいサウンドや画期的なピアノ・トリオ・スタイルを作り出し
当時のジャズシーンに大きな影響を及ぼした一人です。

今回紹介するアルバムもまた、アコースティックピアノだけでなく
今はもうほとんど製造されていない電気ピアノや
ストリングスを組み込んだ楽曲(当時は賛否両論あったそうです)が並びます。
何も知らずに聞くと、もはやジャズと気づかないかもしれません。

どれもお気に入りの楽曲ですが、今回は一曲紹介します。

https://www.youtube.com/watch?v=BHRlxefKT_o
[Track1] What are you doing the rest of your life?

電気ピアノ独特の、憂いを帯びた音色とメロディーが鳴ると、
そこへベースが合わさり静かに楽曲が展開していきます。
冒頭の電気ピアノにより展開されたテーマを
その後アコースティックピアノやストリングスが引き継いでゆき、
再び最後に電気ピアノが楽曲を閉じていくといった構成。

…そういえば話が少しそれますが、
「電子」ピアノは聞いたことがあるけど、
「電気」ピアノとは何?何が違うの?
という方もいるかもしれません。

まず一般的なクラシックピアノは、鍵盤を叩くと中の弦が鳴る為「打弦楽器」と呼ばれています。
が、しかし電子ピアノには弦がなく、電気で音を出しています。

電気ピアノは少し特殊で、クラシックピアノと同様に打弦メカニズムを持つ楽器です。
弦の揺れを電気的に検出増幅し信号をスピーカーに出す、といった流れ。
つまり弦があって電子音の出るハイブリットピアノなんです。

…ではそもそも、弦がついている事によって何が違うの?という話になりますね。
ピアノに弦が張っている事で得られるメリットは、微妙な指のタッチにより音色をコントロール出来る事です。
つまり、電子ピアノを使用するよりも、電気ピアノにする事によって音の表現が豊かになります。

エヴァンスの心の機微を電子音で表現した演奏を楽しめるのは、
私の知る限りですとこのアルバムのみです。

拘りを持って選ばれた楽器が、収まるべき場所に音を置いている事によって
ストレートに感情を抉ってくるような感覚。
私はこの曲を聴いている間、ノスタルジックな気持ちになります。
みなさんはどうでしょうか。

長文になりましたが、興味を持って頂けたら幸いです。